いわき市の国宝白水阿弥陀堂。拝観は当面見合わせ 打印
2019-10-30 22:12

10月25日の大雨で、原発災害に伴う避難先にもなっている福島県いわき市の白水阿弥陀堂が浸水被害を受けた。同堂は福島県唯一の国宝。管理する願成寺によると、基礎部分のしっくいが水をかぶったという。いわき市によると、25日午後9時ごろ、お堂の周囲の池の水があふれ、境内が浸水した。水位は一時、膝の高さに達したという。地元の消防団が排水作業を行ったが水位は下がらす、社務所も床下浸水被害を受けた。翌朝になっても水が引かず、池から流れ出たコイがお堂近くで泳ぐ姿も見られたという。願成寺の赤土隆行住職は、大きな被害ではないが、水が引くまでは一般拝観はできないとしている。