東京電力女性殺害 検察「被告は無罪」 再審初公判即日結審 印刷
2012年 10月 30日(火曜日) 00:00
1997年の東京電力女性社員殺害事件で、無期懲役が確定していたネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)の裁判をやり直す再審の初公判が29日、東京高裁で開かれたと各紙が報じた。検察側は「被告人は無罪」と主張し、争点がなくなったことから審理を終え、結審した。マイナリさんは既に帰国しており、出廷しなかった。高裁は判決公判の期日を11月7日に指定した。無罪に当たる「控訴棄却」の判決を言い渡すのは確実。検察側は最高裁に上告できる上訴権を速やかに放棄するとみられ、その日のうちに無罪が確定する見通し。初公判で検察側は有罪主張を放棄したものの、法廷での謝罪はなく、閉廷後に「結果的に申し訳なかった」とコメントを発表した