津波で園児5人死亡 送迎バスなぜ高台から平地へ 印刷
2013年 2月 20日(水曜日) 00:00

東日本大震災の際、宮城県で幼稚園の送迎バスが津波にのまれ、園児5人が死亡し、このうち4人の遺族が損害賠償を求めている裁判で、裁判官が現地を視察したと各紙が報じた。訴えによると、石巻市の日和幼稚園は東日本大震災の当日、大津波警報発表後、園児を帰宅させようと送迎バスを海側に走らせ、途中で津波にのまれて園児5人が死亡した。遺族はバスを高台の幼稚園から海側へ走らせたのは安全配慮義務違反にあたるとして、幼稚園側に2億6000万円余りの損害賠償を求めている。遺族の要望を受けて実施された現地視察では、裁判官が防災無線の聞こえ方や送迎バスの走行ルートなどを確認した。