各都道府県の地域経済トピックス 2014年5月 印刷
2014年 6月 06日(金曜日) 23:54

【北海道】観光入込客の好調さ、公共工事の持ち直し基調が続いており、消費税増税に伴う駆け込み需要とその反動による振れを伴いつつも、全体としては持ち直し基調にある。 

<海底送電ケーブル「北海道本州間連携設備」の増強工事> 

北海道電力は、本道と本州を結ぶ海底送電ケーブル「北海道本州間連携設備」の増強工事を4月24日に着工した。送電容量は従来から1.5倍となる。

 

【青森県】緩やかに持ち直しつつある。 

<リンゴの消費地市場価、高値続く> 

25年県産リンゴの県外出荷量は前年比8.0%減の3万2,106トンとなったものの、前3か年平均の3月平均出荷量を0.4%上回った。

【岩手県】緩やかな回復の動き。 

<三陸鉄道が全線運行を再開1か月> 

5月6日、三陸鉄道が全線運行を再開1か月になった。4月末までの利用者(速報値)は約53千人(前年比19千人増)と昨年を上回った。

 

【宮城県】全体として景気は、消費税率引き上げに伴う振れがみられるものの、震災復旧需要などに伴い経済活動は総じて高水準で推移しており、緩やかに回復している。 

<大﨑市民病院の新本館が大﨑市古川地域に完成> 

宮城県北地域の基幹病院となる大﨑市民病院の新本館が大﨑市古川地域に完成した。

 

秋田県】一部に消費税増税に伴う駆け込み需要の反動がみられるが、総じて緩やかな回復が続いている。 

<新型原油「シェールオイル」の商業生産を開始> 

4月7日、石油、天然ガス開発大手の石油資源開発は由利本荘市黒澤の鮎川油ガス田において、国内初となる新型原油「シェールオイル」の商業生産を1日に開始したと発表。

 

【山形県】着実な持ち直しの動きとなっているものの、改善のペースは鈍化している。 

<情報通信機器生産好調> 

情報通信機器生産、8か月連続で前年水準を上回った。平成22年を100とする生産指数でみて、前年同月比+29.0%の117.0であった。

【福島県】投資動向が依然として高い水準であることに加え、生産活動が持ち直してきたことなどから、全体では回復の動きが続いている。 

<福島空港利用者数好調> 

県によると、平成25年度の福島空港利用者数は243,768人と前年比で+4.3%となった。

【茨城県】県内経済は、持ち直している。 

<企業立地全国1位> 

茨城県は平成13年以来12年ぶりに、電気業を除くと立地件数(55件)、面積(117ha)、県外企業立地(30件)の全ての項目で全国1位となった。

【栃木県】回復基調にあるものの、個人消費や住宅投資など需要面で弱い動きもみられる。 

<「ひかりの郷 日光国体」の経済波及効果> 

18年ぶりに開催された国体冬季大会「ひかりの郷 日光国体」による栃木県への経済波及効果は13億22百万円であった。

 

 

【群馬県】緩やかな回復基調にあるものの、足許はやや鈍化している。 

<雇用情勢、回復している> 

2月の有効求人倍率は、前月比0.06%上昇し、1.22倍となった(上昇は5か月連続)。

 

【埼玉県】生産活動に弱い動きがみられるものの、全体としては消費増税前の駆け込み需要から回復している。 

<個人消費、駆け込み需要から増加>

3月の大型小売店販売(店調前)は、前年比15.0%と大幅に増加。

【千葉県】緩やかに回復している。

<東京ディズニーの入場者過去最高>

4月1日、㈱オリエンタルランドは、13年度における東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの合計入場者数が3,129万8,000人(前年度比13.8%増)と過去最高を更新。

 

【東京都】持ち直している。消費税引き上げ前の駆け込み需要もあって、百貨店販売等個人消費は大幅に増加した。また、輸出、公共投資などが増加したほか、有効求人倍率が上昇している。

<東京都の総人口1,330万人>

総務省によると東京都の総人口は1,330万人と全国の10.4%を占め、前年比人口増加率は0.53%と全国1位となった。

 

神奈川県】消費増税後の個人消費の反動減により、景気はやや弱含んでいる。

<プロ野球入場者数増加>

横浜DeNAベイスターズの県内における4月主催試合の入場者数は269,179人(12試合)と前年の235,009人(13試合)を14.5%上回った。

【新潟県】回復の動きに一服感がみられる。

<設備投資、緩やかに持ち直している>

製造業では、一部で生産能力増強や効率化に向けた投資がみられるものの、全体としては老朽化設備の更新投資が中心となっている。

 

【山梨県】持ち直してきている。

<富士ビターセンターの来館者過去最高に>

2013年の来館者は、前年比27%増の28万3,015人で過去最高。うち外国人は14万7,144人(38%増)。

【長野県】回復に向けた動きがみられるものの、一部で弱い動き。

<「ふるさと納税」が5年連続増加>

県によると13年度の「信州ふるさと寄付金(ふるさと納税)」は、件数が前年度の8.3倍の3,470件、金額が3.7倍の4,381万円となり、ともに5年連続の増加。

【富山県】緩やかに回復しつつある。

<医薬品、2月の生産指数175.2で高水準>

前月比6.7%上昇。前年同月比でも14.8%上昇。依然として高い生産水準を維持している。

【石川県】県内経済は持ち直しており、緩やかに回復しつつある。

<輸出回復している>

2月の金沢税関支署内の輸出額は前年同月比47.3%増と大幅な増加となり、10か月連続で前年を上回った。

【福井県】個人消費及び住宅建築において、持ち直しの傾向がみられる。

<公共工事、増加>

3月の公共工事請負額は176億円と前年度比52.1%増加、4月からの請負学累計は2,133億円と30.6%増加。

 

【岐阜県】持ち直しの動き。

<アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」の区域拡大申請>

4月22日、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」の長野県、静岡県への区域拡大にあわせて県内の区域拡大申請を申請。

【静岡県】緩やかな景気回復。

<県が「ふじのくに和の食文化の祭典(仮称)」を企画>

県内の豊富な食材で「和食」をアピールするとともに「和食」に欠かせない「お茶」の魅力を一体的に発信する狙いがある。

 

【愛知県】緩やかな回復。

<トヨタ自動車の3月国内生産は31.0万台>

トヨタ自動車の3月国内生産(単体)は31.0万台(前年比102.2%)と2か月ぶりに前年実績を上回った。

 

【三重県】景気は減速の動き。

<三重県総合博物館が新築移転オープン>

平成26年4月、津市にある三重県総合博物館(旧三重県立博物館)が新築移転オープンした。新館オの愛称は「MieMu(みえむ)」。

 

【滋賀県】緩やかな回復が持続している。

<年少人口の割合は14.8%と全国第2位>

2013年10月1日現在の県の推計人口増減率は、前年と同じ0.09%増となり、全国第7位。県人口に占める年少人口の割合は14.8%と全国第2位。

 

【京都府】企業部門は生産が駆け込み需要への対応もあって水準を切り上げ。個人消費は最終の駆け込み需要で盛り上がるも、住宅投資は増勢一服。全体では回復局面のピークへ。

<観光、好調持続>

3月の市内主要14ホテルの客室稼働率は88.5%で、前年を△0.5ポイント下回るも高水準を堅持し、宿泊者数も堂+1.1%と好調な賑わいを持続。

 

【大阪府】持ち直しの動き。

<グランフロント大阪が開業1年 来場者数5,300万人>

JR大阪駅北側の複合ビル群「グランフロント大阪」が来場者数5,300万人と発表。目標の3,650万人を上回った。

 

【奈良県】緩やかに持ち直している。

<観光、改善>

3月の奈良市および周辺主要ホテル9社(10ホテル)の客室稼働率は前年比3.6%上昇の82.3%。宿泊者数は前年比0.3%減少。

【和歌山県】持ち直しの動きがみられる。

<ロケット打上げ場を運営>

和歌山大学宇宙教育研究所は、ロケット技術者の育成のため、大阪と和歌山の府県境で「ロケット打上げ場」を運営し、学生や社会人らに小型ロケットの打上げ機会を提供。

【兵庫県】持ち直している。

<但馬地域のスキー客入込み状況>

2013年の但馬地域のスキー客は、シーズン開幕から安定した降雪に恵まれ、入場者数は61万8,600人と6年ぶりに60万人を超えた。

 

【鳥取県】百貨店売上や新車販売台数が前年比で増加するなど、駆け込み需要が推測される状況で、全体としては、回復の動きが続いている。

<米子空港に新たにスカイマーク3路線就航>

スカイマークの羽田、那覇、札幌の3路線が1日、米子空港に就航した。

【島根県】公共投資、生産等で持ち直しの動きが見られるなど、総じて持ち直している。ただし、足元4月以降は、個人消費を中心に消費税増税前の駆け込み需要の反動がみられる。

<観光好調に推移>

2月の状況をみると、主要温泉地宿泊人員は15か月連続で、主要観光施設月別利用状況は13か月連続で、それぞれ前年を上回った。出雲大社の遷宮効果等により好調に推移している。

 

【岡山県】一部で駆け込み需要の反動減がみられるが、回復傾向。

<岡山経済研究所3月実施「東瀬戸圏企業経営動向調査」>

これによると、岡山県の前年同月比でみた平成269年1~3月期の自社業況総合判断BSIは、12.2(前回9.1)と5期連続で上昇。

【広島県】緩やかな持ち直し。

<マツダがメキシコでの量産を開始>

2014年1月マツダがメキシコでの量産を開始した。新工場はマツダのグローバル戦略上重要な生産拠点と位置付けられている。

【山口県】個人消費に消費税率引き上げの駆け込み需要の反動がみられる一方、生産活動が持ち直し基調に推移し、景気は緩やかに回復している。

<燃料電池自動車用の液化水素ステーション>

岩谷産業(大阪市)が燃料電池自動車用の液化水素ステーション(ST)を周南市に整備する計画が経済産業省の補助金事業に採択。

 

【徳島県】景気は回復している。

<プレミアム付き地域商品券「阿波とくしま商品券」>

徳島県のプレミアム付き地域商品券「阿波とくしま商品券」は、5月2日時点で販売予定数の30万セットの95.8%を販売した。

【香川県】消費税率引き上げの駆け込み需要の反動がみられるものの、基調的には緩やかに回復している。

<平成23年度県民経済計算推計結果によると>

平成23年度の香川県の総生産は名目で3兆7,314億円で、経済成長率2.8%増と4年ぶりに増加し、国民総生産に対するシェアは0.79となった。

 

【愛媛県】駆け込み需要の反動がみられるものの、緩やかな回復続く。

<カツオ価格の指標となるバンコク相場>

削り節の主原料であるカツオ価格の指標となるバンコク相場は、欧州を中心に缶詰需要が減少したため1,200ドル/トン台で推移している。

【高知県】緩やかに回復しつつある。

<観光客総消費額1,101億円>

4月22日、高知県は2013年に本県を訪れた観光客の総消費額が、前年を101億円上回る1,101億3,400万円だったと発表した。

【福岡県】全体的に緩やかながら回復の動きあり。

<「福岡アンパンマンミュージアム」オープン>

4月18日、「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」が福岡市博多区の複合商業施設「博多リバレイン」内にオープンした。

【佐賀県】低調ながら一部持ち直しに向けた動きが続くとみられている。

<観光、低調ながら一部持ち直し>

3月の唐津地区は、春休みの行楽と消費税増税の駆け込み利用もあり、おおむね前年比プラス。大型連休の予約も好調。

 

【長崎県】緩やかな持ち直しの動き。

<観光、上昇傾向>

2月の県内の主要観光施設(13施設)の入場者数は長崎原爆資料館(7.7%増)など5施設が前年を上回り、全体では5.9%増と4か月連続で増加。

 

【熊本県】緩やかに回復している。

<企業立地が高水準>

2013年度の県内の企業立地件数は、前年度比7件増の37件と県が誘致活動を始めた1965年度以降、06年の40件に次ぐ高水準だった。

 

大分県】緩やかな持ち直しの動きが続く。

<丸紅の大規模太陽光発電所が稼動開始>

大分市の臨海地区の埋立地に丸紅の大規模太陽光発電所が稼動開始。太陽光パネル35万枚を設置、約3万世帯分の電力を賄う8万2020kw、総事業費240億円。

 

【宮崎県】持ち直しの動きが続いているが、一部で消費税率引き上げの反動がみられる。

<みやぎん研究所「企業動向アンケート調査」によると>

今期(1ー3月期)の業況判断DI(全体)は「+11」と3期連続でプラスとなったものの、前期(2013年10ー12月)日10ポイント悪化した。

 

【鹿児島県】雇用情勢が足踏み、生産活動、観光関連が横ばいとなっている。また、個人消費は増税前の駆け込みの反動により弱含むなど、全体として弱い動きがみられる。

<鹿児島県内で生産された和牛子牛は8万9,715頭>

JA県経済連のまとめによると、2013年度に鹿児島県内で生産された和牛子牛は8万9,715頭(前年度比3%減)となり、10年ぶりに9万頭を割り込んだ。

 

【沖縄県】消費関連が消費税増税の駆け込み需要の盛り上がりから好調に推移し、観光関連、建設関連ともに好調に推移していることから、県内景気はさらに拡大の動きが強まっている。

<外国人観光客対応の観光案内所>

那覇市は県内市町村では初となる外国人観光客対応の観光案内所を牧志のてんぶす那覇内にオープンした。英語、中国語、韓国語が話せるスタッフが常駐し観光情報を提供する。

 

取材協力:一般社団法人全国地方銀行協会