ソニーは30日、公募増資と転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行で総額4413億円の資金を調達すると発表したと各紙が報じた。成長分野であるイメージセンサーの設備増強などに充てる。構造改革のステージを脱し、成長投資へと舵を切る。23日の取締役会による発行決議の委任を受け、平井一夫社長が同日、発行を決定した。公募増資で3215億円、CBで1198億円を調達する。公募増資は1989年7月に2316億円を調達して以来、26年ぶり。CBは2012年11月に1500億円を調達して以来の発行となる。
コショウの輸入単価(通関単価)が上昇している。10年間で4倍になり、今年に入っても上昇傾向が続いていると神奈川新聞が報じた。その背景には、世界的な需要の増加などがあるという。横浜税関によると、輸入金額を輸入数量で割った1キログラム当たりの通関単価は14年で全国が1178円、横浜港が1243円。05年に比べ、全国で4倍、横浜港で4.6倍になった。今年に入ってもその傾向は変わらず、1~4月は全国が1538円、横浜港が1610円となった。
各紙によれば中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバー57カ国は29日午前、北京の人民大会堂で設立協定の署名式を開いた。ただ、中国との領有権問題を抱えるフィリピンを含む7カ国は代表が出席したものの、同日の署名を見送った。理由は説明していない。AIIBは年内の設立、業務開始に向けて準備を加速。中国は、署名しなかった国との調整を急ぐという。
野菜生産ベンチャーの「みらい」(東京都中央区)が29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請、経営破綻したと各紙が報じた。信用調査会社の帝国データバンクによると、負債は約10億9200万円。2004年9月の設立。創業者で代表取締役の嶋村茂治氏が工場での植物栽培を企業化。いわゆる「野菜工場」の確立と、野菜の生産・販売を進めた。しかし昨年建設した2工場の費用がかさんだうえ、野菜生産が不調となり、今月、資金ショート。収支も赤字となったという。