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地方経済天気図(6月) 印刷
2012年 6月 19日(火曜日) 12:35

201206

2012年6月地方経済の状況

【総評】

個人消費が底固い動きを続け、景気は緩やかな持ち直し

 

【北海道】

北海道の景況は、輸出、生産活動が持ち直しているものの、個人消費が横這い、公共工事が低調となるなど、横這い圏内の動き。

個人消費は、乗用車販売がエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに前年を上回ったものの、大型小売店販売が衣料品などで振るわず、横這い圏内の動き。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、足許増加。設備投資は、医療・福祉関連施設の建替え、改修投資がみられるなど、緩やかな持ち直しの動き。公共工事は、低調。輸出は、 北米向けの自動車部品、ニュージーランド向けの石油製品が増加し、持ち直し。

観光は、外国人客が増加するなど、持ち直しの兆し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、医療・福祉、宿泊業、飲食サービス業で新規求人数が増加するなど、持ち直しの動き。

先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。

 

 

【東北】

東北の景況は、個人消費、生産活動が持ち直し、公共工事が回復に向けた動きにあるなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が飲食料品や衣料品を中心に増加したほか、乗用車販売もエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに前年を上回るなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、上向き。設備投資は、被災した建物・設備の復旧に伴う投資が続き、緩やかな持ち直し。公共工事は、震災関連の復旧・復興工事が増加し、回復に向けた動き。輸出は、アジア向けを中心とする鉄鋼、一般機械が増加し、下げ止まり。

生産活動は、自動車、自動車部品が増加し、緩やかな持ち直し。

観光は、温泉地、観光地への入込客が増加するなど、上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も震災復旧・復興工事に伴い建設業で増加するなど、持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。

 

【関東】

関東の景況は、設備投資、生産活動が持ち直すなど、上向き。

個人消費は、百貨店販売で宝飾品などの高額品や衣料品が増加、コンビニエンスストア販売で飲料品が増加したほか、乗用車販売もエコカー補助金の効果から増加し、上向き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、横這い。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、震災復興関連工事を中心に増加するなど、上向き。輸出は、アセアン向けの一般機械、輸送機械が増加するなど、持ち直しの兆し。

生産活動は、電気機械、輸送機械、精密機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。

観光は、温泉地やホテルの宿泊客数が増加するなど、底入れ。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、持ち直し。

先行きは、上向きで推移するとみられている。

 

【甲信越】

甲信越の景況は、個人消費、生産活動が持ち直しているものの、輸出が弱含むなど、足踏み。

個人消費は、大型小売店販売が減少したものの、乗用車販売がエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、やや上向き。設備投資は、製造業で生産設備の更新・増設に向けた投資がみられるほか、非製造業も新規出店や店舗改装の動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、一進一退。輸出は、一般機械、化学製品が減少し、弱含み。

生産活動は、輸送機械、自動車部品が増加するなど、緩やかな持ち直し。

観光は、観光地の入込客数が伸び悩むなど、横這い圏内の動き。

雇用は、建設業や医療・福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかな改善。

先行きは、上向くとみられている。

 

【北陸】

北陸の景況は、個人消費、生産活動が上向いているものの、輸出が足踏み、住宅建築が弱含むなど、横這い圏内の動き。

個人消費は、大型小売店販売が飲食料品を中心に減少したものの、乗用車販売がエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加するなど、上向き。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加したものの、持家が減少し、弱含み。設備投資は、投資計画を縮小する動きがみられ、弱含み。公共工事は、北陸新幹線工事の発注が一巡したことから、停滞。輸出は、地場産業の眼鏡枠・眼鏡が減少するなど、足踏み。

生産活動は、電気機械、医薬品が増加するなど、上向き。

観光は、温泉地、観光地の入込客数が増加するなど、底入れ。

雇用は、新規求人数が増加するなど、上向き。

先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。

 

【東海】

東海の景況は、生産活動、雇用情勢が上向くなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が振るわなかったものの、乗用車販売がエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加するなど、上向き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、弱含み。設備投資は、投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、低調。輸出は、自動車、自動車部品が増加するなど、持ち直し。

生産活動は、輸送機械、自動車部品が増加し、持ち直し。

観光は、温泉地の入込客数が増加するなど、やや上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、製造業を中心に新規求人数が増加するなど、持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。

 

【近畿】

近畿の景況は、住宅建築が持ち直しているものの、生産活動が弱含むなど、横這い圏内の動き。

個人消費は、大型小売店販売が飲食料品で振るわなかったものの、乗用車販売がエコカー補助金の効果から増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、緩やかな持ち直し。設備投資は、中小企業で製造業・非製造業ともに慎重な姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、一進一退。輸出は、半導体、科学光学機器、電気回路機器が減少し、弱含み。

生産活動は、金属製品、石油・石炭製品が減少するなど、弱含み。

観光は、温泉地、ホテルの宿泊客数が増加するなど、やや上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数が増加するなど、上向き。

先行きは、 横這い圏内で推移するとみられている。

 

【中国】

中国の景況は、設備投資が弱含んでいるものの、個人消費が上向き、輸出が下げ止まるなど、横這い圏内の動き。

個人消費は、大型小売店販売が百貨店販売、スーパー販売ともに振るわなかったものの、乗用車販売がエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加し、やや上向き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、足踏み。設備投資は、製造業で投資計画を縮小する動きがみられ、弱含み。公共工事は、国、独立行政法人等が増加し、底入れの兆し。輸出は、自動車が増加し、下げ止まり。

生産活動は、自動車が増加したものの、化学が減少し、横這い圏内の動き。

観光は、温泉地、観光地の入込客が振るわず、足踏み。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、医療、福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかな改善の動き。

先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。

 

 

【四国】

四国の景況は、輸出、生産活動が一進一退にあるものの、個人消費が底固い動きとなるなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が宝飾品など高額品の増加から前年を上回ったほか、乗用車販売もエコカー補助金の効果から普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加するなど、底固い動き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、弱含み。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、県、市町村が減少するなど、後退。輸出は、一般機械が増加したものの、金属製品が減少するなど、横這い圏内の動き。

生産活動は、輸送機械、窯業・土石製品が増加したものの、金属製品、電気機械が減少するなど、一進一退。

観光は、ホテルや旅館の宿泊客が増加したほか、観光地の入込客数が増加するなど、緩やかな持ち直し。

雇用は、現金給与総額指数が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。

 

【九州】

九州の景況は、観光が持ち直したものの、輸出が横這い、生産活動が弱含みとなるなど、横這い圏内の動き。

個人消費は、大型小売店販売が振るわなかったものの、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加し、底離れ。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、上向き。設備投資は、製造業を中心に慎重な動きがみられるなど、弱含み。公共工事は、低調。輸出は、電気機器が増加したものの、一般機械、船舶などが減少し、横這い圏内の動き。

生産活動は、一般機械、電気機械が減少するなど、弱含み。

観光は、九州新幹線の全線開業効果から、入込客が増加し、持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、医療・福祉、サービス業で新規求人数が増加するなど、緩やかな改善。

先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。

 

【沖縄】

沖縄の景況は、観光が持ち直し、個人消費が底固い動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、百貨店販売が衣料品を中心に増加、スーパー販売が衣料品、食料品などで増加したほか、乗用車販売もエコカー補助金の効果から増加するなど、底固い動き。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、一進一退。持設備投資は、建築着工床面積が減少するなど、足踏み。公共工事は、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等、県が減少し、弱含み。輸出は、一般機械、石油製品、再輸出品が減少し、足許一服。

生産活動は、一進一退。

観光は、国内客、外国人客ともに増加するなど、回復傾向。

雇用は、完全失業率が悪化したものの、有効求人倍率が上昇するなど、厳しい状況ながら緩やかな改善。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。

 

取材協力:一般社団法人地方銀行協会