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地方経済天気図(2015年12月) 印刷
2015年 12月 22日(火曜日) 01:38

2015年12月 地方経済の状況

【 総評 】  〜足踏みが続いている~

【 北海道 】

北海道の景況は、公共工事が低調になっているものの、個人消費、住宅建築が持直し、観光も回復するなど緩やかな持ち直し

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売がインバウンド効果などから増加、スーパー販売、コンビニエンスストア販売も増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家は増加し、持ち直し基調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工事は、国、独立行政法人等、道、市町村いずれも減少し、低調。輸出は、輸送機械、有機化合物が減少したものの、鉄鋼、一般機械などが増加し、好調に推移。

生産活動は、食料品が増加したものの、電気機械、輸送機械が減少し、横這い圏内。

観光は、国内客に加え、アジアを中心とする外国人客が増加し、回復。

雇用は、有効求人倍率が上昇し、回復基調。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。

【 東北 】

東北の景況は、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、個人消費、生産活動が弱含みとなるなど、持ち直しの動きが一服

個人消費は、百貨店販売、スーパー販売ともに増加したものの、乗用車販売が減少するなど、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、貸家が減少し、足踏み。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、県が減少するなど、やや弱含み。輸出は、米国向けの輸送機械が増加したものの、新興国向けの一般機械などが減少し、足踏み。

生産活動は、一般機械、鉄鋼、電子部品が減少し、弱含み。

観光は、観光地への入込客が増加し、上向き。

雇用は、卸・小売業、医療・福祉、サービス業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 

【 関東 】

関東の景況は、個人消費がもち直し、公共工事も上向きとなったものの、生産活動が足踏みし、輸出も横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果から高額品や化粧品が増加したほか、スーパー販売、コンビニエンスストア販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、足許減少。設備投資は、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、弱含み。公共工事は、国、都県が減少したものの、独立行政法人等、市町村が増加し、上向き。輸出は、半導体等製造装置、科学光学機械が増加したものの、鉄鋼、自動車が減少し、横這い圏内。

生産活動は、電子部品・デバイスが増加したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、足踏み。

観光は、火山活動(箱根山)の影響から一部観光地への入込客が減少したものの、他の観光地では外国人客を中心に入込が増加。

雇用は、有効求人数が増加、現金給与総額も増加するなど、持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられているものの、海外経済減速の影響が懸念される。 

【甲信越 】

甲信越の景況は、観光、雇用情勢が持ち直したものの、生産活動が足踏み、輸出が低調となるなど、持ち直しの動きが一服

個人消費は、大型小売店販売が飲食料品を中心に増加したものの、乗用車販売が減少し、横ばい圏内。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家が減少し、一進一退。設備投資は、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、市町村が減少し、弱含み。輸出は、鉄鋼、建設用・鉱山用機械などが減少し、低調。

生産活動は、一般機械が増加したものの、電気機械、輸送機械が減少し、足踏み。

観光は、観光地への入込が増加し、緩やかな持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇し、卸・小売業、運輸業、郵便業で新規求人数が増加し、持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 

【 北陸 】

北陸の景況は、個人消費が底固く、観光が持ち直したものの、公共工事が弱含み、輸出が足踏みとなるなど、持ち直しの動きが一服

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品が増加し、底堅い動き。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加したものの、貸家が減少し、足踏み。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、改善基調。公共工事は、独立行政法人等、県が減少し、弱含み。輸出は、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が増加したものの、建設用・鉱山用機械が減少し、足踏み。

生産活動は、医療品が高水準の生産を維持したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、全体では横這い圏内。

観光は、外国人客を中心に、観光地への入込客が増加し、持ち直し。

雇用は、卸・小売業、宿泊業などで新規求人数が増加するなど、上向き。

先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。

【 東海 】

東海の景況は、個人消費、観光が上向きとなったものの、生産活動、輸出が横這いとなり、持ち直しの動きが一服。

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果から化粧品や宝飾・貴金属製品が増加したほか、スーパー販売も増加し、やや上向き。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加し、全体では横這い圏内。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、横ばい圏内。公共工事は、国、独立行政法人等が減少するなど、弱含み。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、中国向け輸送機械、一般機械などが減少し、横這い圏内。

生産活動は、石油・石炭製品などが増加したものの、一般機械、輸出機械が減少し、横這い圏内。

観光は、国内客に加え、外国人客の観光地、温泉地への入込が増加し、上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加し、緩やかな回復。

先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 

【 近畿 】

近畿の景況は、個人消費が持ち直し、住宅建築も上向いたものの、公共工事、輸出が弱含みとなるなど、足踏み

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果などから高額品が増加したほか、スーパー販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、やや上向き。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、非製造業で投資抑制姿勢、全体では伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等、市町村が減少するなど、弱含み。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、建設用・鉱山用機械、科学光学機器などが減少し、弱含み。

生産活動は、金属製品、化学が増加したものの、電気機械、鉄鋼が減少し、横這い圏内。

観光は、観光地、温泉地への入込数が増加、ホテルの客室稼働率も上昇し、回復。

雇用は、新規求人数が増加、現金給与総額も増加するなど、緩やかに改善。

先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。

【 中国 】

中国の景況は、住宅建築、観光が上向いたものの、公共工事が弱含み、生産活動も横這いとなるなど、横這い圏内

個人消費は、百貨店販売およびスーパー販売が増加したものの、乗用車販売が減少し、横這い圏内。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、やや上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資抑制姿勢がみられ、横這い圏内。公共工事は、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等、県が減少し、弱含み。 輸出は、自動車が増加したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、弱含み。

生産活動は、電子部品・デバイスが増加したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、全体では横這い。

観光は、温泉地、観光地への入込客が増加するなど、やや上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加するなど、改善基調。

先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 

 【 四国 】

四国の景況は、生産活動が足踏み、輸出が弱含んだものの、公共工事が持ち直し、観光が上向くなど、緩やかな持ち直し

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売およびスーパー販売が飲食料品を中心に増加し、持ち直し。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加少したものの、貸家が減少し、足許減少。設備投資は、大手製造業で投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、国、県が増加し、持ち直し。輸出は、化学製品、輸送機械が減少し、弱含み。

生産活動は、電気機械、化学製品が増加したものの、輸送機械、一般機械が減少し、足踏み。

観光は、観光地、温泉地への入込客が増加し、上向き。

雇用は、卸売業、小売業、サービス業で新規求人数が増加するなど、改善基調。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。

【 九州 】

九州の景況は、生産活動が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、個人消費が持ち直すなど、緩やかな持ち直し

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で化粧品、飲食料品が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、持ち直し。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、一進一退。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、独立行政法人等、県が減少し、弱含み。輸出は、中国向けの電気機械、鉄鋼が減少し、足許減少。

生産活動は、一般機械、鉄鋼、電子部品・デバイスが減少し、弱含み。

観光は、世界遺産登録効果に加え、外国人観光客も増加するなど、上向き。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額も増加し、改善。

先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられているものの、海外経済の動向が懸念される。 

【 沖縄 】

沖縄の景況は、個人消費が持ち直し、観光が好調に推移するなど、拡大

個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、分譲住宅が減少したものの、貸家が増加し、上向き。設備投資は、貨物車販売、建築着工面積が増加したものの、横這い圏内。公共工事は、県が減少したものの、国、市町村が増加し、足許増加。輸出は、パルプ・古紙が増加したものの、石油製品、再輸出品が減少し、弱含み。

生産活動は、食料品、窯業・土石製品が増加したものの、金属製品、その他の工業が減少し、横ばい圏内。

観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。

雇用は、現金給与総額が増加し、有効求人倍率も上昇し、緩やかな回復に向けた動き。

先行きは、拡大が続くとみられている。

 

協力:一般社団法人全国地方銀行協会