各紙によれば宮崎駿監督の最後の映画作品『風立ちぬ』が、7月20日の公開から54日間で観客動員数800万人、興行収入100億円を突破したことが12日、わかった。興収100億円突破は、邦画としては2008年7月に公開された『崖の上のポニョ』以来、5年ぶりの快挙となった。100億円突破は、邦洋合わせても2010年7月公開の『トイ・ストーリー3』以来、久しぶりの大記録。公開8週目に入っても、全国で老若男女問わず幅広い層を取り込み、リピーターも続出するなど、人気は全く落ちず。今月6日に行われた宮崎監督の引退会見の効果もあり、7・8日の週末2日間の興収が前週比134.5%と伸び、週末興行成績は公開から8週連続1位を記録していたという。
2020年東京五輪・パラリンピックの開催決定を受け、東京都は11日、猪瀬直樹知事をトップとする「大会実施準備会議」を設置したと各紙が報じた。全庁挙げて準備を進めるため、副知事や全局長がメンバーとなり、来年2月までに発足させる大会組織委員会に向けて課題を洗い出す。猪瀬知事は同日、都庁幹部を集めた庁議で「世界の注目が日本、東京に集まる。単に大会準備を滞りなく進めるのではなく、新しい未来とは何かの答えを見つけていくことが、洗練され、成熟した都市、東京の五輪だと思う」と語った。
太田昭宏国土交通相は10日の記者会見で、羽田と成田両空港の発着枠拡大に向け、今月から具体的検討を始めると発表したと各紙が報じた。2020年夏季五輪の東京開催などで大きく伸びるとみられる観光、ビジネス需要に応えるには、両空港の発着枠を欧米の主要空港の水準に近づける必要があると判断した。両空港の発着枠は現在、計68万回。国交省は今年度末までに羽田の国際線を、来年度中には成田の国際・国内両線を、それぞれ3万回分増やし、計約75万回に拡大する計画だという。
安倍晋三首相は11日、東京都の猪瀬直樹知事と首相官邸で会談し、2020年東京五輪の成功に向け、政府と都が一丸となって取り組むことで一致した都各紙が報じた。知事は、道路や鉄道の案内板、レストランのメニューなどを多言語表記に切り替えていくため、各業界の代表を集めた協議機関をつくることを提案。首相は「非常にいい。世界の東京になっていくきっかけになる」と前向きに対応する考えを示したという。
各紙によれば日本郵政の西室泰三社長は11日、来年4月に女子陸上部を立ち上げると正式に発表し、2020年の東京オリンピックでの選手派遣を目指すと意欲を示した。「これから先、陸上部を育てていく上で、有望な選手に参加していただきながら、オリンピックにも参加できるようなことになればいい」と日本郵政の西室泰三社長は述べて、来年4月に女子陸上部を立ち上げ、駅伝競技などに取り組むと正式に発表した。