復興庁が認定した「水産業復興特区」で事業展開する石巻市桃浦地区の「桃浦かき生産者合同会社」は15日、今季の県内産カキの出荷を始めたと各紙が報じた。９月の漁業権取得後初めて。今季は海水温の上昇もあり、例年よりも解禁が２週間ほどずれ込んだという。

社民党党首選は14日開票され、党政審会長で参院当選１回の吉田忠智氏（57）が東京都豊島区議の石川大我氏（37）を破り、新党首に選出されたと各紙が報じた。吉田氏は当選を受けて党本部で記者会見し、「衆参両院選挙で社民党、護憲・リベラル勢力の議員を増やすのが最大の使命だ。退路を断って全身全霊で党首の任務を全うする」と述べ、党の立て直しに全力を挙げる考えを示した。党員と協力党員による投票結果は、吉田氏が9986票、石川氏が2239票。投票率は71.67％だった。

各紙によれば福島県内で行われている除染の視察や日本政府への助言を行うため、IAEA（国際原子力機関）の調査団が来日し、記者会見で「除染の最適化に向けて助言をしたい」と述べた。IAEAの調査団は13日、来日し、今月21日までの日程で福島県内の除染現場を視察するほか、各省庁から除染の課題などについて聞き取りを行う。レンティッホ団長は東京都内で記者会見し、「放射線量を効果的に下げることと、除染で出る土などの処理をどう進めるかが環境を修復するための重要なポイントだ。除染の最適化に向けて助言をしたい」と述べた。

観光庁は、携帯電話などの全地球測位システムを活用して観光客のビッグデータを収集・分析し、新たな観光ルート・スポットの発掘に生かす研究を始めると各紙が報じた。専門家らによる作業部会を近く設置し、来年３月までにデータの分析手法を確立する予定で、全国の８地域で約70万人からデータを集める。政府は2030年の来日外国人数の目標を3000万人とするなど「観光立国」を目指しており、将来はデータを集める地域を増やして観光振興につなげる考えだ。調査を行うのは、富士山周辺や福島県全域、長崎県・佐世保や北海道・富良野など。複数の自治体が連携することでより多くの観光客を誘致できると期待される地域。