各紙によれば20年に１度の伊勢神宮（三重県伊勢市）の式年遷宮は２日夜、新しい社殿にご神体を移す「遷御の儀」が内宮で営まれた。「浄闇」と呼ばれる神聖な闇の中、絹のベールに包まれたご神体の「八咫鏡」は、神職らによって現社殿の西隣に同じ規模で造られた新宮に納められた。内宮には皇祖神の天照大神が祭られ、遷御の儀には臨時祭主の黒田清子さん、鷹司尚武大宮司ら神職約150人が束帯や衣冠など古式の装束で奉仕した。午後６時、太鼓の音を合図に神職の一行が斎館を出て正殿へ。同８時、明かりが消された神域では、絹垣と呼ばれる絹の幕に囲まれたご神体が、新正殿に向かった。皇族を代表して秋篠宮さまが参列され、安倍晋三首相も出席。各界の代表ら約３千人の特別奉拝者が特設席から見守ったという。

小野寺五典防衛相は３日午前、来日中のヘーゲル米国防長官と防衛省で会談したと各紙が報じた。政府機関を標的にしたサイバー攻撃への対処能力を向上させるため、連携を強化していくことで一致した。日米両政府は防衛相会談に合わせ、共同文書を取り交わし、米軍と自衛隊による共同訓練を実施するほか、自衛官を米国に派遣し人材育成を進めることを明記した。小野寺氏は、共同文書にサイバー攻撃の防御策などを検討する日米審議官級協議を定期開催すると盛り込んだことを踏まえ、同協議がサイバー攻撃をめぐる日米協力進展に果たす役割に期待を示した。ヘーゲル氏は「新たな脅威に対応することが大切だ」と応じた。

各紙によれば連合の古賀伸明会長は３日、都内で始まった定期大会で来春闘について「月例賃金の引き上げに向けた要求を積極的に検討してほしい」と述べ、加盟する産業別労働組合などに対し、賃金体系を底上げする「ベースアップ」の要求を検討するよう求めた。